シャブリ地区 2コート・ドール地区 コート・シャロネーズ地区 マコネー地区

2 コート・ドール地区

コート・ドール地区の地形
2−1 コート・ド・ニュイ
マルサネ村とフィクサン村
ジブレ シャンベルタン村・モレ サン ドニ村・シャンボールミュジニー村・ヴジョ村・ヴォーヌロマネ村
ニュイ サンジョルジュ村

2−1 コート・ド・ボーヌ


コート・ドール地区の地形

コート・ドール地区はブルゴーニュの心臓部分で代表的な特級畑はシャブリを除いて全てここにあります。

コート・ドール地区の地図は見やすくするためにほとんどが横広がりに書かれていますが、実際は左のようにとても細長く、山の斜面に沿って南北に延びています。
 この地図では、村名AOC以上に色づけされていますので実際のぶどう畑はもっと幅広くなっています。この色の外側に広がるぶどう畑はニュイ側にあってもボーヌ側にあってもAOCブルゴーニュとしか名乗ることが出来ません。つまり、単純にAOCブルゴーニュと言ってもその味わいは多彩な物があり、中にはジブレシャンベルタンの隣のブルゴーニュもあれば、ピュリニーモンラッシェの隣のブルゴーニュもあるのです!

北半分が、かのロマネコンティに代表されるコート・ド・ニュイ地区です。

ほとんどがピノ・ノワールから造られる赤ワインで基本的に骨格のしっかりとした長期熟成タイプが造られます。なめし革の香りはこの地区の典型で、冬の時期にジビエと呼ばれる野禽類に良く合わせます。

コクのある長期熟成タイプにするために、葡萄の収穫は必ず南のコート・ド・ボーヌ地区よりも1週間以上遅らせています。

 

南半分が、モンラッシェに代表されるコート・ド・ボーヌ地区です。
赤と白が両方とも造られています。特にここで造られるシャルドネは、カリフォルニアを始めとする新大陸の最終目標とされています。ニュイに比較して、果実味に富み、繊細なタイプのワインが多く産出されます。


2−1 コート・ド・ニュイ地区

マルサネ村とフィクサン村

コート・ド・ニュイ地区はマルサネ村から始まります。
この村から北は、もうブルゴーニュの代表都市ディジョンです。
 マルサネ村は以前はAOCブルゴーニュしか名乗れませんでしたが、1987年に村名を名乗ることが出来るようになりました。
(つまりより上質と認められたわけです)赤と白、そして珍しく良質のロゼが造られています。
 フィクサン村は有名ではありませんが、ニュイ本来の深い色調で濃い味わいのワインが造られる地域です。白も極少量有りますがほとんどが赤で1級認定畑もあります。この1級はとても良質な土壌で、隣のジブリシャンベルタンと同じ石灰岩質です。
(地図のオレンジ色の部分が1級です)ブリュノ・クレール、ドニ・ベルトーフィリップ・ジョリエ等がお買い得な1級畑です。

優秀な生産家
ドメーヌ・ベルトー


ジブレ シャンベルタン村・モレ サン ドニ村・シャンボールミュジニー村・ヴジョ村・ヴォーヌロマネ村

いわずと知れたコート・ド・ニュイの心臓部です。(地図の濃い紫色の部分が特級です)(地図のオレンジ色の部分が1級です)

ジブレ シャンベルタン村
コート・ド・ニュイで最も多い9つの特級を擁する村。その中でもシャンベルタンシャンベルタン・クロ・ド・ベーズは別格とされています。ここの村からモンラッシェへと続くグランクリュ街道が始まります。石灰岩と粘土質が混ざり合ったような土壌です。この粘土質がボディを与えています。
味わいは芳醇で深みがあり、長命なワインです。かの皇帝ナポレオンが愛飲したことから、「王者のワイン」と呼ばれています。
有名な「アミ・ド・シャンベルタン」というウォシュタイプの匂いの強烈なチーズにここのワインを合わせれば一流のブルゴーニュ通といわれるでしょう!

優秀な生産家
アルマン・ルソー セラファン ドニ・モルテ 

モレ サン ドニ村
5つの特級を擁する村でありながら、有名な2つの村の間にあって少し控えめな知名度です。ほとんど赤ワインで、芳醇なシャンベルタンと繊細なシャンボールミュジニーのまさに中間の優雅な中にも力強さを持つタイプのワインが産出されます。特級はボンヌ・マール、クロサンドニ、クロ・デ・ランブレ、クロ・ド・ラ・ロッシュ、クロ・ド・タール。これらの特級は他のブルゴーニュの特級よりも価格が安く、しかも秀逸な醸造家が多くとてもお得なワインばかりです。

優秀な生産家
ポンソ ユベール・リニエ デュジャック 

シャンボールミュジニー村
コート・ド・ニュイで最も女性的で繊細なワインを産出する村です。繊細さではコート・ド・ボーヌのヴォルネイ村と比較すると面白いのですが、こちらの方が長熟タイプで深みのある繊細さを信条としています。ジブレやモレにあった粘土質がここでは姿を消し、石灰質土壌になります。特級はボンヌ・マールミュジニー。有名な1級にレザームールス(恋人たち)があります。

優秀な生産家
ジョルジュ・ルミエ コント・ド・ヴォギュエ フレデリック・ミュニエ グロフィエ アラン・ユドロ・ノエラ ドルーアン・ラローズ
(ジブレ・シャンベルタン)

ヴジョ村
ブルゴーニュで最大の50haの単一特級畑クロ・ヴジョがそのほとんどを占める村です。ただし畑は単一ですが所有者は70人以上に及び、ラベルも品質もピンからキリまで有ります。畑はその昔、上部斜面から3段階に分けられ、上から「法王の畑」、「王の畑」、「修道士の畑」と呼ばれていました。最高の場所として、グロ一族の所有するグラン・エッシェゾーの隣にある「グラン・モーペルチュイ」が特に有名です。上品で、「ビロードの口当たり」と頻繁に表現されます。ただし、クロ・ド・ヴジョがあまりにも有名なために名前だけのいい加減なつくりをした物も残念ながらあります。特級だけでなく有名な1級にレクラ、プティ・ヴージョ、白ワインのクロ・ブランがあります。

優秀な生産家
ミッシェル・グロ
(ヴォーヌロマネ) アンヌ・グロ(ヴォーヌロマネ)  メオ・カミュゼ(ヴォーヌロマネ) Jグリヴォ(ヴォーヌロマネ) 

ヴォーヌロマネ村
世界最高峰のワイン、ロマネ・コンティを産出する村です。もちろんこの他にもラ・ターシュ、ロマネ・サンヴィヴァン、ラ・ロマネ、リッシュブールなど、世界を代表するピノ・ノワールの村です。
 ロマネ・コンティは1.8haほどの畑で実の凝縮度を高めるために超低収穫量で年間わずか500ケースほどしか生産されません。除梗せずに房のまま収穫してほとんど圧搾せずにぶどうの重みだけで醸造するそうです。
 このほか全ての特級はずば抜けて素晴らしく、高い香気と凝縮した果実味、長い余韻が世界最高の赤ワインを造ります。ここの1級も秀逸です。
クロ・デ・レア、マルコンソール、レ・スショ、レ・ゴーディショ他の特級を凌駕する、と言われています。

優秀な生産家
ロマネ・コンティ社 ミッシェル・グロ ロベール・アルヌー ベルナール・グロ Mミニュレ Hジャイエ他 多数 
1990年収穫直前のヴォーヌロマネ(中央左側がロマネ・コンティ


ニュイ サンジョルジュ村

コート・ド・ニュイの南端ですが、味わいは深く濃く、とてもコート・ド・ニュイらしいワインが出来るのがこのニュイ・サンジョルジュ村です。
特級畑はありませんが、優れた1級畑の多いのが特徴です。
(地図のオレンジ色の部分が1級です)レ・サンジョルジュ、レ・ヴォクラン、レ・プリュリエ、ラルロ、フォレ、クロ・デ・マルシャルが有名な1級です。なめし革や土の匂い、薫製香が特徴的です。

ヴォーヌ・ロマネ側に近い北部と中央部、そして南部プレモー地区の3つのタイプがあります。最近はプレモー地区のラルロ、フォレ、クロ・デ・マルシャルが人気があります。

優秀な生産家
ラルロ フェヴレイ ミシュロ 


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