カリフォルニアワインの心臓部
ナパ・ヴァレーから始めてみては?

ナパヴァレーって?

 カリフォルニアワインを楽しむ中で、一番親しみやすいみやすい、よく耳にする地名は、ナパ・ヴァレー"Napa Valley"でしょう。

 実際には、ナパ・ヴァレーはカリフォルニアの中でもほんのごく一部、ワイン耕作地帯の面積にして約10%、そして生産量にしてはわずか4%程でしかありません。 

 しかし、それでもなおナパ・ヴァレーが有名なのは面積に対して生産量が少ないことからもわかるように優良プレミアムワインの宝庫だからです。

 特にボルドータイプのカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを主体とした優れたワインを造るワイナリーはここ、ナパヴァレーに集中しています。

 それは、ナパ・ヴァレーが内陸性の暑い気候とサン・フランシスコ湾から運ばれる冷たいアラスカ海流の海風によって寒暖の差が激しく、そのことがぶどうの果実の複雑味を構成することにとても大きく作用するからです。

 また、ナパ・ヴァレーの中の土地の起伏の激しさもぶどうに様々な変化を与えます。

 土壌や気候よりも生産家の実力が大きく左右するカリフォルニアワインですが、同じナパ・ヴァレーの中でも地区による特性、マイクロ・クライメートと呼ばれる微少気候による違いが同じぶどう品種に対しても仕上がりがずっと変わってきます。
 実際には優れた造り手ほど立地や気候によるぶどうの作用を熟知してワインを造り上げるのです。

 そんなナパ・ヴァレーの地域特性をおさらいしてみてから、各ワイナリーのワインを楽しんでみると味わいもずっと深く感じられるはずです。

ナパ・ヴァレーの立地

ナパ・ヴァレーはサンフランシスコから真北、やや内陸に向かってHwy29号線で車で2時間足らずほどで到着します。

 意外に近いので実際に行ってみるとびっくりします。フランスでボルドーに行くには、パリからさらに3時間かけてボルドー駅に行き、そこから車で1時間かかります。このことを考えると、より日本から近いワイナリー、といえるでしょう。

 ナパ・ヴァレーは東西を山岳地帯にはさまれ中央が緩やかな平野のある渓谷地です。

 静かで裕福な田園地帯、といった街並みはとても落ち着きますし、スパ(温泉)やこじんまりとしたホテル、とても美味しいレストラン!の他、ちょっとしたアウトレットのブランドショップもあります。

全米からゆったりとバケーションを過ごしに訪れる人達の多い楽しいところです。

さて、ナパ・ヴァレーの中でも有名なワイン生産地区はこの地図のとおりです。

  • スプリング・マウンテン・ディストリクト Spring Mountain District
  • ラザフォード Rutherford
  • オークヴィル Oakville
  • スタグスリープ・ディストリクト Stag's Leap District
  • ハウエル・マウンテン Howell Mountain
  • アトラス・ピーク Atlas Peak
  • マウント・ヴィーダー Mt. Veeder
  • ロス・カーネロス Los Carneros
  • セント・ヘレナ St. Helena

そしてなんと、この地帯に共通する最も大きな特徴は、北に行くほど暑くなる、ということです。

それは、南のサン・フランシスコ湾から運ばれる冷たいアラスカ海流の海風によって北部内陸性の暑い温度が冷やされるためです。ですから、南部のカーネロス地区は海風による霧がとても多く発生します。

主なワイン生産地区(有名度をで表示)

★★スプリング・マウンテン・ディストリクト Spring Mountain District

インシグニア
ジョセフ・フェルプス
スプリングMt・CS
バーネット

ナパ・ヴァレーの中でも北部にあり、最も暑い地域。緩やかな丘に広がるぶどう畑の地区です。暑いためにぶどうの成熟がとっても進みやすく、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーが適しています。

この地区の有名なワイナリーには、「玄人のオーパスワン」と呼ばれる「インシグニア」で有名なジョセフ・フェルプスや、バーネット・ヴィンヤードなどがあります。

★★★ラザフォード Rutherford 

ケイマス
カベルネ
S

フロッグス・リープ
カベルネS

ナパ・ヴァレーの心臓部とも言える地区
水はけがよい土壌で濃い口の最高のカベルネ・ソーヴィニヨンが育つ。プラムやブラックベリーのとても熟した果実香やセージなどのハーブ香がはっきりとしている。
もっともカリフォルニアワインらしいカベルネ系のワインが生まれる。
ケイマス、コッポラ、フロッグス・リープなど有名ワイナリーの多くがここを本拠地としている。

ナパ・ヴァレーで最高級のホテル・レストラン「オーベルジュ・ド・ソレイユ」も重要なチェックポイント。

★★オークヴィル Oakville

オーパスワン ショーケット
サンジョヴェーゼ

 ラザーフォードに隣接し、同じようにカベルネ・ソーヴィニヨンの銘醸地。ラザーフォードとのキャラクターの違いはとても小さいが、こちらの方がミント系のハーブ香が強く、タンニンの質が硬質といわれている。
有名なラザーフォードの陰に隠れて今ひとつマイナーなイメージがあるが最良の畑がある貴重な地区。
有名なオーパス・ワンのワイナリーや最近注目のワイン造りの女神ハイジ・バレットが働くショーケットなどがここにある。

★★スタグスリープ・ディストリクト Stag's Leap District

シェーファー
カベルネ
スタグスリープ
カベルネ

 やはりカベルネの名産地だが、ラザーフォードより南にあるためにやや冷涼な気候が特徴。
そのためにややソフトなタッチのエレガントなタイプのブドウが産出する。
ぜひラザーフォード主体のカベルネワインと飲み比べてみたい。
シェーファーやスタグスリープ・ワインセラーが有名。

★★ハウエル・マウンテン Howell Mountain 

Ch.ウォルトナー
シャルドネ
ロバートクレッグ
ハウエルMt/CS

ナパ・ヴァレー北部にあるが標高が1400m程の高地にあるために涼しさもある。
レア・ワインとして知られるダン・ヴィンヤーズがあるほか、有名ワイナリーもここのブドウ、主にカベルネ・ソーヴィニヨン、時としてメルローから良質ワインを生産する。
頂上付近には、ボルドーの有名な特級、ラ・ミッション オーブリオンを売却して設立されたシャトー・ウォルトナーがシャルドネによる白ワインを造り話題を呼んでいる。

★★★ロス・カーネロス Los Carneros 

フロッグスリープ
シャルドネ

ナパ・ヴァレー最南端にあり、ソノマ・ヴァレーと重なっている地区。
サンフランシスコ湾からのアラスカ海流の冷たい風が吹くことによって、とても冷涼で霧が多く発生する。涼しい土地柄、ピノ・ノワールやシャルドネが主体の地区で、白ワインやスパークリングワインを多く産出する。

アトラス・ピーク Atlas Peak

スタグスリープの東に広がる高地。
柔らかなタンニンとやや軽めのボディが特徴。やや涼しい高地性の気候から様々なワイナリーがこの地の可能性を探っている。サンジョヴェーゼやメルロー等も植えられている。

マウント・ヴィーダー Mt. Veeder

 マウント・ヴィーダーのカベルネ、というと硬質のタンニンが連想されます。そのために単独よりもブレンドして骨格のよりしっかりとしたワインを造るために使われることが主流。

 日本にはほとんど入荷されていないが、ヘス・コレクションという有名なワイナリーがある。

セント・ヘレナ St. Helena
セントヘレナのレストラン「TRA VIGNE トラ・ヴェーニェ
陽気なテラスのイタリアン・スタイル
1050 Charter Oak Ave., St. Helena
tel 707-963-4444

他にBRIXやBRAVA TERRACEなど美味しいレストランがいっぱい

認定栽培地域名(A.V.A.)とはなっていないが、ナパヴァレーの中心となる市街地でショッピング、レストラン、ホテルなどナパに住む人や訪れる人にとってとても大事な場所。


スプリング・マウンテンなどのA.V.A.をもつ地域も住所の上ではセント・ヘレナとなっているためにラベルによく登場する地名。

 

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